相談風景4

特別受益とは、相続人の誰かが、被相続人から生前に受けた特別な利益のことを言います。

例えば、自宅を買ってもらった、生活資金を援助してもらった、生前贈与を受けた場合などです。このように特別受益が認められる場合には、遺産の前渡しとみなし、特別受益を受けた相続人の相続分を特別受益の分だけ減らして、相続人間の公平を図ることが法律上認められています。

具体例を用いてご説明します。遺産が2000万円、相続人が長男と次男、次男が被相続人から500万円の生前贈与を受けていたとします。2000万円の遺産を法定相続分に従って分割すれば、本来は長男が2000万円×1/2=1000万円、次男が2000万円×1/2=1000万円の相続分を取得することとなります。

しかし、次男が500万円の特別受益を受けていることを考慮すると、まずはこの500万円を遺産に持ち戻して、2000万円+500万円=2500万円を遺産とみなします。そして、長男の相続分が2500万円×1/2=1250万円、次男の相続分が2500万円×1/2-500万円=750万円と計算されます。

Q&Aはこちらからご覧ください

No Q&A
1 遺産分割の手続は?
2 遺産分割の方法は?
3 代襲相続とは?
4 法定相続人とは?
5 法定相続分とは?
6 特別受益とは?
7 寄与分とは?
8 遺留分と遺留分減殺請求とは?
9 遺留分減殺請求の手続は?
10 遺言(遺言書)とは?
11 遺言書はどのようにして作成しますか?
12 相続放棄とは?
13 相続放棄の手続は?
14 限定承認とは?
15 相続できる財産(遺産の範囲)とは?
16 生命保険の保険金は遺産に含まれますか?
17 死亡退職金は遺産に含まれますか?
18 祭祀財産(墓地、仏壇、位牌など)は遺産分割の対象となりますか?
19 祭祀財産(墓地、仏壇、位牌など)を誰が引き継ぐかについては、どのようにして判断されますか?
20 預貯金は遺産分割の対象となりますか?
21 相続において不動産の時価はどのようにして評価しますか?
22 遺産分割における不動産の分割方法は?
23 遺産の中に賃貸不動産がある場合、相続開始(被相続人の死亡)から遺産分割成立までの賃料は、誰のものになりますか?
24 葬儀費用は喪主の負担となりますか?相続人全員の負担となりますか?